2016年2月13日土曜日

IMM: ユーロの謎。ロング急増

いわゆるIMMのポジション動向、9日付のデータが公開されました。

CME Non-Commercial (2016/02/09)
[CAD] Long: 27279; Short: 79214 (Change: -2790; -3275)
[CHF] Long: 20356; Short: 27624 (Change: -5614; -3041)
[GBP] Long: 31025; Short: 67325 (Change: -1712; -10430)
[JPY] Long: 75811; Short: 32579 (Change: -6297; -12284)
[EUR] Long: 114607; Short: 177921 (Change: 18595; -5164)
[NZD] Long: 13666; Short: 22805 (Change: 174; 877)
[AUD] Long: 64020; Short: 69646 (Change: 12623; -7919)


注目はユーロ。
巷ではネットショート急減と言われるでしょう。

しかし実際には、ショートの減少はたいしたことなく、ロングが急増している。これが、ネットショート(ショートのサイズからロングのサイズを引いたもの)の急減の原因なのです。ちょっと不思議。

ユーロショートの急激な巻き戻しが起こっている、というわけではなさそう。今後のショート、ロング、どちらのサイズの急減が先にやってくるのか、注視していきたいと思います。


一方ドル円。円高に伴いショートのサイズが減少しているのはわかるのですが、ロングのサイズも減少。ネットロングは増大ですが、ユーロと同様、ちょっと不可解なところがあります。

他で興味深いのはオーストラリアドルで、ショートのサイズが急減、ロングのサイズが急増しています。今回のドル安相場の象徴ですね(※)。


※ユーロも円もこれ。後で気づきました。